昆虫図鑑・アオスジアゲハ

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ
アオスジアゲハ 1 アオスジアゲハ 2
アオスジアゲハ 3 アオスジアゲハ 4

名前 アオスジアゲハ
分類 チョウ目・アゲハチョウ科
学名 Graphium sarpedon
分布域 国内では本州から南に分布している
大きさ (前翅長)30〜45mm程度
出現期 成虫は主に5〜10月頃に見られる
食べ物 成虫は花の蜜、幼虫はクスノキ科などの植物の葉を食べる
越冬 冬はサナギで越冬する

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●その他・参考

アオスジアゲハは、黒と青のはっきりしとした翅の色をしていて、アゲハチョウの中でもシャープな翅の形をしている。
西日本から南に多いが、市街地近郊の公園などでもふつうに見ることができる。


アオスジアゲハの分布域
アオスジアゲハは、南アジアから東アジア、東南アジアなどにかけて広く分布していて、オーストラリア東部にも分布している。

国内では本州から南に分布しているが、本州の中部より北では少なく、西日本から南にかけてよく見られる。


アオスジアゲハの大きさ・特徴

アオスジアゲハは、前翅長(前翅の基部から先までの長さ)30〜45mm程で、翅は前後とも黒っぽい暗色をしているが、いずれの翅にも明るい青い帯があるのが特徴になっている。

この青っぽい帯は幾つかの斑が集まってつくられているが、この部分には鱗粉がなく、半透明になっている。
また、夏に現れるものはやや緑色を帯びていて、春に現れるものは青みが強い傾向がある。

他のアゲハチョウの多くに見られる尾状突起と呼ばれる後翅の突起がないのもアオスジアゲハの特徴で、翅は全体にシャープな印象を受ける。

雌雄ともによく似ているが、雄の後翅の表には、後方基部辺りに淡い茶色の毛があるが、雌ではこの毛が見られないとされている。


アオスジアゲハの生態・生活

アオスジアゲハは、低地から丘陵地、山地に生息していて、森林や河川沿いの雑木林などに生息している。

幼虫はクスノキ科の植物の葉を食べることから、クスノキの多い寺社林などでもよく見られる。
また、近年では公園や街路樹などにクスノキが植えられるようになったこともあり、都市部の公園や住宅地、校庭などでもふつうに見ることができる。

成虫は年に2〜4回ほど現れ、主に5〜9月頃にかけて見られるが、地域によっては10〜11月頃でも見ることができる。

成虫は花に集まり、蜜を吸うが、春にはアブラナやダイコン、レンゲソウ、夏にはノブドウやヤブガシラ、スイカズラやカラスザンショウなど、季節によってさまざまな花を訪れる。

飛翔力は強く、花などの間を素早く飛んでいるが、雄は水たまりや湿った地面で吸水していることも多い。

雌は幼虫の食草であるクスノキやタブノキ、イヌガシやニッケイなど、クスノキ科の植物の葉に一個ずつ卵を産み付け、幼虫はそれらの葉を食べて成長する。

幼虫の期間はひと月ほどで、5回ほど脱皮した後サナギになる。
サナギは葉裏や小枝などで見られるが、人家の壁などで見られることもあり、冬はサナギで越冬する。


アオスジアゲハについてのその他・参考

アオスジアゲハは分布域が広く、多くの亜種が知られているが、国内で見られるものは、朝鮮半島などにも分布している亜種・G. s. nipponum とされている。

尚、主な亜種は次のようなものが知られている。

G. s. sarpedon (インド、スリランカに分布)
G. s. teredon (インド、スリランカ)
G. s. semifasciatus (中国)
G. s. connectens (中国や台湾)
G. s. nipponum (日本や朝鮮半島)
G. s. messogis (インドネシアやソロモン諸島、ニューギニアなど)
G. s. islander (ベトナム)
G. s.wetterensis (インドネシアの小スンダ諸島など)
G. s. choredon (オーストラリア東部)
G. s. luctatius (マレーシア)
G. s. isander (ブーゲンビル島、ショートランド諸島、ガダルカナル島など)
G. s. adonarensis (スンバワ島、フローレス島、アドナラ島などの島嶼部)

また、G. s. milonとG. s. monticolum も亜種とされることがあるが、ふつうは別種とみなされている。

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