昆虫図鑑・アシブトハナアブ

アシブトハナアブ

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名前 アシブトハナアブ
分類 ハエ目・ハナアブ科
学名 Helophilus eristaloideus
分布域 中国東部や日本、ロシア極東地方など
大きさ 体長12~15mm程度
出現期 成虫は主に3~10月頃に見られる
食べ物 成虫は花の蜜、幼虫はデトリタスなど
越冬 冬は成虫で過ごす

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

アシブトハナアブは、市街地の公園などでもふつうに見られるハナアブの仲間で、名前の様に、後脚の腿節(太ももにあたる部分)が太いのが特徴になっている。


アシブトハナアブの分布域

アシブトハナアブは中国東部やロシア極東地方などに分布していて、国内では北海道から九州まで広く分布している。

低地から山地の様々な環境に生息していて、市街地の公園などでもふつうに見られる。


アシブトハナアブの大きさ・特徴

アシブトハナアブは体長12~15mm程で、名前のように、後脚の腿節(太ももにあたる部分)が太いのが特徴になっている。

体は全体に黒いが、淡褐色の毛が多いので、胸などは褐色を帯びたように見える。

腹部の上面(第2節)には1対の黄色い三角形の斑があるのも特徴になっているが、この斑は雌雄ともにやや変化があり、幅広い帯のように見えるものもある。

また、雌の方が雄よりも腹部に膨らみがあり、雄の腹部は後方に向かうにしたがってやや細くなり、雌よりも後ろ端が直線的になっている。

一見するとシマアシブトハナアブとよく似ているが、アシブトハナアブとは斑などの様子が違っている。

アシブトハナアブの胸の縦筋は2本だが、シマアシブトハナアブでは4本になっている。
また、腹部に見られる黄色い三角形の斑も、アシブトハナアブは1対だが、シマアシブトハナアブでは2対の斑が見られ、体はアシブトハナアブの方がやや大きい。


アシブトハナアブの生態・生活

アシブトハナアブは低地から低山地にかけて分布していて、草原や疎林、耕作地周辺や河川沿いの雑木林などでふつうに見られる。
低地の草原などに多いが、市街地の公園や庭の花壇などでも見られ、様々な環境に適応している。

成虫は3~10月頃にかけて見られるが、地域によっては11月頃まで見られる。
春と秋には個体数が多く、成虫は花の蜜や花粉などを食べる。

卵は長い米粒のようで、水辺に生えたイネ科植物の葉の上に100~200個ほど産み付けられる。
孵化した幼虫は水の中でデトリタスなどを食べて成長するが、よどんだ水質や生活廃水が流れ込む水路などで見られる。
また、幼虫は止水域や流れがほとんどない水域で見られ、流れのある流水域では見られない。

幼虫は充分に成長したのち水から出て土の中でサナギになり、やがて成虫として現れる。
冬は成虫で越冬し、群れをつくらず、落ち葉の下などで単独で冬を過ごす。


アシブトハナアブについての参考・その他

アシブトハナアブは、一見するとハチのようにも見えるがハエの仲間で、「アブ」と名前についているが、人を刺すようなことはない。

また、幼虫は円筒形の体から尾部が長く伸びていて、先端に後部気門がある。
これを伸縮させて水面で呼吸することから、オナガウジ(尾長蛆)と呼ばれているが、尾部はかなり長く伸び、水生植物の細根のようにも見える。

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