昆虫図鑑・ミカドドロバチ

ミカドドロバチ

昆虫図鑑・ミカドドロバチ
昆虫図鑑・ミカドドロバチ 1

名前 ミカドドロバチ
分類 ハチ目・スズメバチ科
学名 Euodynerus nipanicus
分布域 国内では北海道から九州、沖縄地方まで広く分布している
大きさ 体長8~12mm程度
出現期 成虫は主に6~9月頃にかけて見られる
食べ物 成虫は花蜜、幼虫はガの幼虫など
越冬 冬は幼虫で越冬する

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

ミカドドロバチはスズメバチの仲間で、国内に広く分布している。
体は黒く、小さな粒状突起のようなものが密にあるので、ざらついた感じがするのが特徴になっている。


ミカドドロバチの分布域

ミカドドロバチは日本や朝鮮半島、中国やロシア極東地方などに分布していて、国内では北海道から九州、沖縄地方まで広く分布している。


ミカドドロバチの大きさ・特徴

ミカドドロバチは体長8~12mm程で、体は雌の方がやや大きい。
体は全体に黒く、頭部から腹まで小さな粒状突起のようなものが密にあり、ざらついた印象があるのが特徴になっている。

胸部背側の肩の部分や後方などに黄色い斑があり、翅の基部にも黄色い斑があるのも特徴になっていて、腹部にも幾つかの黄色い帯が見られる。
また、触角の間にも黄色い斑が見られるが、胸部背側の斑などには変化がある。

雌雄ともによく似ているが、雄は口の上(頭楯)も黄色っぽく、触角の先端が鉤型に曲がるものが多い。


ミカドドロバチの生態・生活

ミカドドロバチは、主に低地から丘陵地にかけて見られ、疎林やその周辺、草地や耕作地周辺などに生息していて、公園や民家の花壇でも見られる。

成虫は主に6~9月頃に現れるが、地域によっては5~10月頃まで見られる。
成虫は花の蜜などを求めて様々な花を訪れ、巣は枯れた竹や竹筒、木の穴などにつくられるが、時に物干し竿などに巣をつくることもある。

巣の中は泥の壁で仕切られていて、雌は天上から糸で吊るすように卵を産みつける。
その後、雌はガの幼虫などをとらえて麻酔をかけ、巣の中に運び入れ、入り口を塞ぐ。

孵化した幼虫はそれらの餌を食べて成長し、冬は幼虫で越冬する。


ミカドドロバチについての参考・その他

ミカドドロバチはスズメバチ科に分類されているが、ドロバチの仲間は独立したドロバチ科に分類されることもある。

また、ミカドドロバチは国外にも分布しているが、国内のものは次のような亜種に別けられている。

Euodynerus nipanicus nipanicus
北海道から九州などに分布している基亜種で、朝鮮半島やロシア沿海州にも分布するとされている

E. n. flavicornis
奄美群島、沖縄諸島に分布する亜種で、キスジドロバチとも呼ばれている

E. n. ryukyuensis
宮古や八重山諸島に分布する亜種で、ヤエヤマミカドドロバチとも呼ばれている

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