昆虫図鑑・オバボタル

オバボタル

昆虫図鑑・オバボタル
昆虫図鑑・オバボタル 1 昆虫図鑑・オバボタル 2

名前 オバボタル
分類 甲虫目・ホタル科
学名 Lucidina biplagiata
分布域 国内では北海道から九州地方まで分布している
大きさ 体長7~12mm程度
出現期 成虫は主に6~7月頃に見られる
食べ物 成虫は花の蜜、幼虫はミミズなど
越冬 冬は幼虫で越冬する

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

オバボタルは日中に活動するホタルの仲間で、国内の広い地域に分布している。
林縁などでしばしば見られるが、夜間に光ることはほとんどない。


オバボタルの分布域

オバボタルは北海道から本州、四国、九州地方にかけて分布していて、国外では朝鮮半島や千島列島、樺太などにも分布している。


オバボタルの大きさ・特徴

オバボタルは体長7~12mm程で、全体に黒い色をしているが、胸の上側には一対の赤い版が見られ、よく目立つ。

体は全体に扁平していて、触覚は長いがやはり扁平している。
また、腹部に対して胸は小さいが、頭部は前胸の下に隠れてしまってよく見えない。

一見するとオオオバボタルに似ているが、オバボタルの方がやや小さく、胸の上の赤い斑の様子なども違っていて、斑もやや小さい。
触角もオオオバボタルの方が長く、体長と同じほどの長さがある。

ゲンジボタルやヘイケボタルにも似ているが、オバボタルの触角はかなり大きく、上翅の形なども違っている。


オバボタルの生態・生活

オバボタルは丘陵地から山地などに生息していて、林内や林縁、里山などで見ることができる。

成虫は主に6~7月頃にかけて現れるが、地域によっては8月でも見られる。

オバボタルの生活の様子は、一般によく知られているゲンジボタルなどの生活とは異なっていて、オバボタルは日中に活動し、成虫は花の蜜などを摂取する。

その為、昼間でも花や葉上などで見られるが、夜間の活動はほとんどしないので、夜間観察は難しい。

そのひとつは、オバボタルは雌雄ともに腹部にある1対の小さな発光器から微かな赤色の光を発するが、ほとんど発光することがない事によっている。

ヘイケボタルなどの夜間の発光は、雌を呼び寄せて交尾することが目的と言われているが、オバボタルの場合は日中に活動することから夜間に発光する必要がなく、雌を呼び寄せるのはフェロモンにによって行われていると考えられている。

オバボタルの触角はかなり大きいが、この触角でフェロモンを感知し、雌を探し出すと言われている。

幼虫の生活もゲンジボタルなどとは違っていて、雌は林内の湿った土壌や朽ち木の間などに卵を産み付ける。
孵化した幼虫は水生ではなく地上性で、雑木林などの朽ち木や石の下などで生活していて、主にミミズを食べるが、キセルガイなどの小型の陸生貝類も食べると言われている。

また、冬は幼虫で越冬すると言われているが、詳しい様子は確認できなかった。


オバボタルについての参考・その他

オバボタルは日中に活動することから、林内や林縁、林道などでしばしば見られ、ヘイケボタルなどよりも観察の機会が多い。

ホタルというと「夜間に光る」というイメージがあるが、ホタル科全体では、ほとんど光らない種の方が多い。
ホタルの仲間は世界に2500種以上いるとも言われているが、光るホタルは10~14種ほどと言われていて、ゲンジボタルやヘイケボタルは少ない部類に入る。

また、オバボタルの幼虫は陸生だが、この生活もホタル全体ではふつうで、水生のものの方が少ない。

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