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| 名前 | クロイトトンボ |
| 分類 | トンボ目・イトトンボ科 |
| 学名 | Paracercion calamorum |
| 分布域 | 日本や朝鮮半島、中国北東部など |
| 大きさ | 全長27~35mm程度 |
| 出現期 | 成虫は主に4~9月頃に見られる |
| 食べ物 | 成虫は小型の昆虫類、幼虫はミジンコ類やユスリカ類など |
| 越冬 | 冬は幼虫で越冬する |
| ●分布域 ●大きさ・特徴 ●生態・生活 ●参考・その他 |
| クロイトトンボは市街地近郊でも見られるイトトンボで、春から秋まで長期間に渡って見られ、観察期間も長い。 雄の腹部の先は水色で、成熟すると胸の横が粉を吹いたように白くなる。 クロイトトンボの分布域 クロイトトンボは、日本や朝鮮半島、中国北東部などに広く分布しているイトトンボの仲間で、国内でも北海道から九州まで広く分布している。 佐渡や隠岐諸島、対馬や大隅諸島などの島嶼部にも生息していて、低地から低山地にかけての水生植物が繁茂する池沼などでふつうに見られる。 クロイトトンボの大きさ・特徴 クロイトトンボは全長27~35mm程のイトトンボで、雌雄でやや体色が違っている。 雄では、胸の背側は黒く、未成熟のものは胸部側面が黄緑色のような色で、腹部の先(第8~9節)が鮮やかな青色をしている。 成熟した雄は胸部側面が水色をしているが、頭から胸部にかけて粉をふいたように白っぽくなる。 一方、雌は腹部が緑色のものと雄と同じような青いものがいて、雄の青色部分の下側がふつうは淡色になっている。 クロイトトンボの仲間はどれもよくにているが、本種の特徴は、雄では翅前方の胸の背側が黒く、淡い斑などが見られないのが特徴になっていて、尾部上付属器は「八」の字のように開いている。 また、雌雄ともに、眼後紋(イトトンボ類の頭部背面後方にある斑)があるが、眼後紋を結ぶ後頭条と呼ばれる筋がないことなども特徴になっている。 ただ、イトトンボの仲間は体が小さいので、自然下では肉眼で見ただけでは分かりづらい。
クロイトトンボの生態・生活 クロイトトンボは低地から丘陵地、低山地にかけて見られ、浮葉植物など、水生植物の多い池や沼などに生息している。 池の周りに草地や茂み、雑木林などがあるところに多く生息しているが、比較的開けた環境を好み、ため池や水田近くの水路などにも生息している。 また、水生植物が繁茂していれば、都市近郊の公園の池や、時には用水路などでも見ることができる。 止水域ならふつうに見られるトンボで、流れのないような河川のワンドで産卵していることもある。 成虫は、主に4~9月頃に見られるが、暖かい地方では4~11月頃まで見られる。 主にガやハエ、ユスリカなどの小型昆虫を食べるが、時にはアジアイトトンボなどの小型のイトトンボをとらえることもある。 産卵は、ふつうは雌雄が連結して水面にある浮葉植物などの組織内に産み付けられるが、時には雌が単独で産卵することもあり、雌雄が水の中に潜って潜水産卵することもある。 幼虫はミジンコ類やユスリカ類、ハナアブなどの幼虫を食べて成長、冬は幼虫で過ごす。 春には越冬を終えた幼虫が羽化し、羽化後は近くの草地や疎林などに移動して成長する。 成熟した雄は水辺へ戻り、縄張りをつくって雌を待ち受けるようになるが、この時期には、しばしばスイレンなどの浮葉植物にとまっているのを観察できる。 クロイトトンボについての参考・その他 クロイトトンボは池などの止水域があればふつうに見られる印象があるが、北海道や東北地方では数は少ない。 また、国内や朝鮮半島、中国などに分布しているものは、基亜種・Paracercion calamorum calamorum で、インドや台湾、タイやインドネシアなどには別亜種の P. c. dyeri が分布している。 |
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