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| 名前 | ハラビロトンボ |
| 分類 | トンボ目・トンボ科 |
| 学名 | Lyriothemis pachygastra |
| 分布域 | 国内では北海道南西部から本州、四国、九州に分布している |
| 大きさ | 体長33~42mm程度 |
| 出現期 | 成虫は4~10月頃に見られる |
| 食べ物 | 成虫は昆虫類、幼虫はミジンコや水生昆虫など |
| 越冬 | 冬は幼虫で越冬する |
| ●分布域 ●大きさ・特徴 ●生態・生活 ●参考・その他 |
| ハラビロトンボは、トンボの中では小型の類で、名前のように、雌雄ともに腹部が幅広いのが特徴になっている。 池や沼などの止水域に多く、成虫は夏の頃に多く見られる。 ハラビロトンボの分布域 ハラビロトンボは、ロシア極東地方や中国、朝鮮半島や日本などに分布していて、国内では北海道南西部から本州、四国、九州地方に分布している。 ハラビロトンボの大きさ・特徴 ハラビロトンボは体長33~42mm程で、ナツアカネと同じほどの大きさがある。 しかし、名前の様に、腹部が扁平していて幅が広いのが特徴になっている。 腹長は20~25mm程で、腹部は雌の方が幅広いが、雌雄ともに脚や翅脈は黒っぽく、翅の基部には僅かに橙色の部分がある。 ハラビロトンボの体色は雌雄で異なっていて、雌や未成熟の雄は全体に黄色っぽく、腹部は黄色と黒の縞模様のようになっていて、胸の背側にも黒っぽい縦筋が見られる。 ハラビロトンボは、成熟しても雌はあまり体色は変わらず、黄色い部分が濃くなる程度だが、雄は成熟するにつれ黒化し、腹部にはシオカラトンボの様に青白い粉が見られるようになる。 また、雌雄ともに未成熟な時の複眼は黄緑色をしているが、成熟すると雌の複眼の上部は褐色になる。 一方、ハラビロトンボの雄は成熟すると複眼も黒くなるほか、雄雌ともに、顔の額上部が青い金属光沢を放つようになるが、雄の方が鮮やかな色に見える。 ハラビロトンボの生態・生活 ハラビロトンボは低地から丘陵地にかけて生息していて、池や沼、湿地や湿気のある休耕田などで見られる。 池や沼などでは水深が浅く、水生植物の多いところを好み、水源から遠く離れるようなことはない。 また、ハラビロトンボは主に止水域に生息しているが、流水域でも流れの緩やかな小川などなら見ることができる。 地域によって異なるが、成虫は4~10月頃かけて現れ、夏の間に多く見られる。 他のトンボ類と同じように、池や沼などで羽化した成虫は、周辺の草むらや林縁などに移動し、昆虫類などを食べて成長する。 成熟すると羽化した水場へ戻り、雄は縄張りを張って雌を待ち受けるようになる。 交尾後、雌は単独で産卵するが、産卵は打水産卵で、抽水植物に隠れるように、腹の先を水面に打ち付けるようにして行われる。 その間、雄は雌の上空にホバリングするように留まっていて、辺りを警戒して、雌を守るようにしている。 幼虫(ヤゴ)は水生で、ミジンコやボウフラ、 水生昆虫などを食べて成長し、冬は幼虫で越冬し、翌年の春を待って成虫となる。 ハラビロトンボについての参考・その他 ハラビロトンボは、以前は池や沼周りなどでふつうに見られたが、近年の開発による水田の減少や水路の護岸、湿地の埋め立てなどによって生息地が減少していて、それに伴い個体数も減少している。 自治体によっては準絶滅危惧種や絶滅危惧種に指定しているが、更なる生息地の減少が心配されている。 尚、国内のハラビロトンボの仲間には、九州から沖縄地方にかけて別種のLyriothemis elegantissima (オオハラビロトンボ)、西表島にも別種のLyriothemis flava (キイロハラビロトンボ)が分布している。 |
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