昆虫図鑑・クロテンシロチョウ

クロテンシロチョウ

クロテンシロチョウ
クロテンシロチョウ 1 クロテンシロチョウ 2
クロテンシロチョウ 3 クロテンシロチョウ 4

名前 クロテンシロチョウ
分類 チョウ目・シロチョウ科
学名 Leptosia nina
分布域 国内では八重山諸島に分布している
大きさ (前翅長)17〜20mm程度
出現期 成虫はほぼ1年を通して見られる
食べ物 成虫は花の蜜、幼虫はフウチョウソウ科のギョボクなど
越冬 幼虫やサナギ、成虫など、さまざま

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●その他・参考

クロテンシロチョウは八重山諸島で見られるシロチョウの仲間で、ほぼ一年を通して見られる。
モンシロチョウに似ているが、クロテンシロチョウの前翅には、ひとつの目立つ暗色の斑があるのが特徴になっている。


クロテンシロチョウの分布域
クロテンシロチョウは、インドやスリランカからインドシナ半島やマレー半島、フィリピンや中国南部、台湾などに広く分布している。

また、オーストラリアにも分布していて、国内では以前は台湾などからの迷蝶として見られたが、1980年代の終わり頃から与那国島で見られ、近年は石垣島や西表島、波照間島などの八重山諸島に定着している。


クロテンシロチョウの大きさ・特徴

クロテンシロチョウはシロチョウの中では比較的小さく、前翅の基部から先までの長さ(前翅長)は17〜20mm程で、モンシロチョウよりもひと回りほど小さい。

翅は前翅・後翅の表裏ともに白色で、前翅の表面の先には褐色から暗褐色の斑がある。
また、前翅の表裏にはひとつの目立つ暗色の斑があるのが特徴で、それが「クロテン」の名前の由来になっている。

草花などに止まっているときは翅を閉じているのでこの斑を見ることは少ないが、逆光などだと透けて見ることができる。

翅の裏側は、前翅ではひとつの暗色の斑だけだが、後翅の裏側全体には淡い緑褐色の様な斑が波模様のように入っている。

一見するとモンシロチョウなどによく似ているが、クロテンシロチョウの方がひと回り小さく、翅の外縁も丸みを帯びているほか、モンシロチョウの後翅の裏側には波状の模様などは見られない。

また、クロテンシロチョウの雌雄の違いはほとんど見られないが、雌の翅の外縁は雄よりもさらに丸みを帯びるとされている。


クロテンシロチョウの生態・生活

クロテンシロチョウは低地から低山地にかけての森林や林の縁などに生息していて、林道などでも見られる。

八重山諸島では、成虫はほぼ1年を通して見られ、林床近くの低いところをゆっくりと飛翔し、高いところを飛ぶことは滅多にない。
また、クロテンシロチョウは日陰を好む傾向がある言われていて、他のチョウがあまり見られない曇った日でも活動し、森林内でも薄暗いようなところでよく見られる。

幼虫の食草はフウチョウソウ科のギョボクで、成虫の吸密はセンダングサ類のほか、フシザキソクやチリメンナガボソウ、オキナワクルマバナ、シマヒメタデ、ヌマダイコンなど、多くの植物で見られる。

休む時は大きな葉の影などに隠れて休み、夜間は数匹が集まって休んでいる。


クロテンシロチョウについてのその他・参考

この他、クロテンシロチョウは分布域が広いこともあり、次のような亜種が知られている。

L. n. niobe (台湾や日本などで見られる基亜種)
L. n. aebutia (インドネシア・タナジャンペア島など)
L. n. chlorographa (ジャワ島)
L. n. comma (ティモール島からタニンバル諸島)
L. n. dione (インドネシア・スラウェシ島南部)
L. n. fumigata (インドネシアのロンボク島やスンバワ島、フローレス島など)
L. n. georgi (フィリピン北部)
L. n. malayana (マレー半島やスマトラ島、ボルネオ島など)
L. n. nicobarica (ニコバル諸島)
L. n. nina (インド、スリランカからインドシナ半島など)
L. n. terentia (フィリピン南部)

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