![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 名前 | スジグロカバマダラ |
| 分類 | チョウ目・タテハチョウ科 |
| 学名 | Salatura genutia |
| 分布域 | 国内では先島諸島で見られる |
| 大きさ | (前翅長) 40〜45mm 程度 |
| 出現期 | 成虫は1年を通して見られる |
| 食べ物 | 成虫は花の蜜、幼虫はガガイモ科のアマミイケマなど |
| 越冬 | 幼虫やサナギ、成虫など、さまざま |
| ●分布域 ●大きさ・特徴 ●生態・生活 ●その他・参考 |
| スジグロカバマダラはタテハチョウの仲間で、国内では南西諸島辺りで見られる。 名前のように、全体の翅の色は樺色(橙褐色)で、はっきりとした黒い筋があるのが特徴になっている。 スジグロカバマダラの分布域 スジグロカバマダラは、インドやスリランカから東南アジアに広く分布している南方系のチョウで、台湾や中国南部、オーストラリアなどにも分布している。 国内では宮古島より南の先島諸島に分布していて、それより北の沖縄諸島や、稀に九州本土や本州などでも見られるが、それらのものは迷蝶や一時的な発生とされている。 スジグロカバマダラの大きさ・特徴 スジグロカバマダラは、前翅の基部から先までの長さ(前翅長)が40〜45mm程で、モンシロチョウなどに比べるとかなり大きい。 翅の色は、前後翅ともに樺色と呼ばれる橙褐色で、翅脈は暗褐色や黒色ではっきりとしているのが特徴になっている。 前翅の先の暗色部分には大きな白い斑がいくつか見られ、後翅の縁にも小さな白い斑が散在している。 翅の裏側も同じような色をしているが、全体の色は薄くなっている。 また、雌雄ともに非常によく似ているが、雄の後翅の裏側の中央辺りには、翅脈に囲まれた白っぽい斑がある。 全体に鮮やかな印象を与えるチョウだが、英名では、翅の模様の様子から「Tiger」と呼ばれている。 また、2齢幼虫は黒褐色の地に白や黄色の斑が散在していて、頭部や尾部に突起がある。 成長すると(5齢)黒褐色の地に白や黄色の斑があるが、体側の黄色い斑は筋状になり、体の突起も長くなり、基部は赤い色をしている。 成虫はカバマダラ(Danaus chrysippus)と似ているが、名前のように、スジグロカバマダラの翅脈は太くて黒いことが特徴で、カバマダラよりも少し大きい。 また、同じマダラチョウの仲間にスジグロシロマダラ(Danaus melanippus)がいるが、この種は本種の橙褐色の部分が白くなっている。 スジグロカバマダラの生態・生活 スジグロカバマダラは疎林やその周辺の休耕地、草原や丘陵地、二次林などに生息していて、海岸近くの林縁でも見られる。 また、人里近くの林道などでも見られるが、樹木が密生した森林や市街地などでは見られない。 成虫は、シチヘンゲやベニバナホロギク、リュウキュウボタンヅルやセンダングサ類など、様々な花の蜜を吸うが、白い花のところに多いと言われている。 その為、タチアワユキセンダングサなどの白い花があるところでは、しばしば集まって見られることがある。 また、成虫は一年を通して見られることから、特に決まった越冬態はなく、幼虫やサナギ、成虫など、様々な形が見られる。 幼虫はキョウチクトウ科のリュウキュウガシワやアマミイケマなどを食草としているが、幼虫はこれらの植物の毒を体内に蓄え、この毒は成虫になってからも持ち続ける。 この毒によって、幼虫・成虫共にカエルやトカゲ、鳥などの外敵から身を防いでいると考えられている。 また、成虫の翅の目立つ色合いも、外敵に毒をもっていることを知らせる為だとも言われている。 その為か、ふつうはゆっくりと飛翔し、速く飛んだり高く飛んだりすることはない。 しかし、飛翔力に優れ、稀に和歌山県でも観察されている。 但し、和歌山まではかなり長距離なので、台風などの風に乗ってきたと考えられている。 また、スジグロカバマダラは、日中の暑い時期や寒い時期などは、林内の枝などに休んでいることが多い。 この時、小さな群れをつくるので、ある程度の群居性があるとも言われている。 スジグロカバマダラについてのその他・参考 スジグロカバマダラは分布域が広いこともあり、16程の亜種が知られているが、国内で見られるものは基亜種・S. g. genutia とされている。 基亜種はインドやスリランカからインドシナ半島やマレー半島、中国や台湾などに広く分布していて、他の亜種はインドネシアの島嶼部やボルネオ島、オーストラリア北西部などに分布している。 |
| ●タテハチョウ科の昆虫ヘ ●このページの上へ |
|