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| 名前 | クロアナバチ |
| 分類 | ハチ目・アナバチ科 |
| 学名 | Sphex argentatus |
| 分布域 | 国内では北海道から九州、沖縄地方まで広く分布している |
| 大きさ | 体長25~30mm程度 |
| 出現期 | 成虫は主に6~10月頃にかけて見られる |
| 食べ物 | 成虫は花の蜜、幼虫は巣に運び入れられキリギリス類など |
| 越冬 | 冬は幼虫で越冬すると言われている |
| ●分布域 ●大きさ・特徴 ●生態・生活 ●参考・その他 |
| クロアナバチは国内に広く分布しているアナバチの仲間で、名前のように、全体に黒い色をしている。 雌はキリギリス類などに卵を産み付け、孵化した幼虫はそれらの昆虫を食べて成長する。 クロアナバチの分布域 クロアナバチは、インドからインドシナ半島を経て、中国や朝鮮半島、日本や台湾などにかけて分布している。 国内でも北海道から九州、沖縄地方まで広く分布していて、マレー半島や東南アジアなどにも分布している。 クロアナバチの大きさ・特徴 クロアナバチは体長25~30mm程で、名前のように、体は光沢のある黒色をしている。 翅は半透明の暗褐色で、脚も黒い色をしているが、腹部の基部(細くくびれている前の辺り)には白色や銀色に見える毛が密生しているのが特徴になっている。 また、左右の複眼の間(頭楯)にも同色の毛が生えていて、大顎は大きい。 クロアナバチは一見するとキンモウアナバチとは大変よく似ているが、キンモウアナバチの頭部などに見られる毛は黄褐色や金色をしている。
クロアナバチの生態・生活 クロアナバチは低地から低山地にかけて見られ、林縁や草原、耕作地周辺などに生息している。 また、河川沿いの草地や植物がまばらに生える空き地などのほか、公園や寺社の境内なども見られる。 成虫は主に6~10月頃にかけて見られ、さまざまな花の蜜に集まり、キンモウアナバチと同所的に見られることもある。 クロアナバチは、他のアナバチと同様、雌は地面に穴を掘って巣をつくるが、巣穴は陽当たりがよく、水はけのよい砂地のところにつくることが多い。 そのような営巣に適した場所では、多数の雌が巣穴をつくっているのが観察される。 巣穴は斜めに掘られ、50cm程の長さがあるが、巣の奥には数室ほどの房室(育室)がつくられる。 雌はツユムシやクサキリなどのキリギリス類やコオロギをとらえて麻酔し、房室内に運び込む。 卵はそれらの獲物に産み付けられ、孵化した幼虫はそれらの餌を食べて成長する。 ひとつの房室には数匹の獲物が運び込まれていて、巣穴は最後の獲物を運び込み、卵を産み付けたのちにに塞がれる。 また、クロアナバチは、ふつう巣の周りには2個ほどの偽の巣穴をつくる習性があるが、獲物を狩りに出かける度に巣の入り口を塞ぐことも知られている。 はっきりとした越冬形態などは分からないが、巣穴の中で幼虫で冬を過ごすと言われている。 クロアナバチの参考・その他 クロアナバチは分布域が広いこともあり、幾つかの亜種に別けられているようで、国内に分布するものは亜種・Sphex argentatus fumosusとされていて、トカラ列島より南のものは別亜種・S. a. inusitatusと言われている。 ただ、亜種の詳しい分布域などは分からず、基亜種・S. a. argentatusと亜種・S. a. fumosusの2種のみを記述しているものも見られる。 |
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