昆虫図鑑・セグロカブラハバチ

セグロカブラハバチ

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名前 セグロカブラハバチ
分類 ハチ目・ハバチ科
学名 Athalia lugens infumata
分布域 国内では北海道から九州・沖縄まで
大きさ 全長 7~8mm 程度
出現期 成虫は主に4~10月頃にかけて見られる
食べ物 成虫は花の蜜、幼虫はアブラナ科の植物の葉
越冬 冬は幼虫で越冬

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

セグロカブラハバチは全国に広く分布していて、耕作地周辺のほか、市街地の公園や庭先などでもふつうに見られる。
名前のように、胸の背側が黒いのが特徴で、アブラナ科の植物に多く見られる。


セグロカブラハバチの分布域

セグロカブラハバチは、インドからインドシナ半島、インドネシアなどにかけて広く分布してるハバチの仲間で、台湾にも分布している。

国内でも北海道から九州・沖縄まで広く分布していて、ほかのカブラハバチと同様、低地から丘陵地にかけて多く見られる。


セグロカブラハバチの大きさ・特徴

セグロカブラハバチは全長7~8mm程度で、体の色は全体に黒とオレンジにはっきりと分かれている。
頭部は黒く、翅も透明感のある黒っぽい色をしている。
胸の背面も黒い色をしているのが特徴で、上から見ると全体に黒く見える。

一見するとカブラハバチや
ニホンカブラハバチとはよく似ているが、セグロカブラハバチの胸部背面は黒いが、カブラハバチやニホンカブラハバチではオレンジをしている、

アカネ科植物のヤエムグラで見られるヤエムグラハバチ(Hemibeleses yaemugurae)の胸の背面は黒いのでよく似ているが、ヤエムグラハバチの腹部は黄色みが強く、腹部の背面は黒くなっているほか、セグロカブラハバチの胸の両脇はオレンジ色になっているのに対して、ヤエムグラハバチでは全体が黒くなっている。

また、ミフシハバチ科のニホンチュウレンジ(Arge nipponensis)とも似ているが、セグロカブラハバチとは触角の節の数などが異なっている。

幼虫(終齢・雄5齢、雌6齢)は全長15mm程のイモムシ状で、全身が灰黒色や灰藍色のような色で、体側には13個ほどの黒い斑が見られる。


セグロカブラハバチの生態・生活

セグロカブラハバチは、低地から山地にかけて生息していて、森林の林縁や河川沿いの雑木林、耕作地周辺などで見られるが、市街地の公園や庭先の花壇などにも現れ、ニホンカブラハバチなどと同所的に見られることもある。

成虫は4~10月頃にかけて見られ、年に5~6回ほど現れる。
ただ、夏では少なく、春は低地で活動しているが、夏は高地に移動し、秋には再び低地に降りてくると言われている。

成虫は様々な花の蜜を吸い、卵はナズナやイヌガラシなどのアブラナ科の植物の葉裏に1個ずつ産み付けられる。

また、卵はダイコンやキャベツ、コマツナやミズナなどの農作物にも産み付けられ、幼虫はそれらの植物の葉を食草としている。
その為、しばしば作物に被害を与えることがあり、全体に黒い色をしていることから「ナノクロムシ(菜の黒虫)」とも呼ばれ、農業においては害虫として駆除の対象になっている。

成熟した幼虫は地面に潜り、土を体の周りに固めてマユをつくり、その中でサナギになるが、冬はマユの内で幼虫のまま越冬する

また、幼虫は近づいたり触れたりすると、すぐに葉から落下して丸くなる習性がある。
その為、作物などについていても見落としてしまうことも多い。


セグロカブラハバチの参考・その他

セグロカブラハバチは、耕作地周辺にナズナやイヌガラシなどのアブラナ科の植物があれば発生源となり、数が多いと農作物に大きな被害を与えることもある。

尚、セグロカブラハバチは分布域が広く、幾つかの亜種が知られているが、国内で見られるものは亜種・A.l. infumata とされている。

また、ハチは人を刺すといった印象が強いが、ハチの針は産卵管が変化したもので、人を刺すのは雌に限られている。
しかし、ハバチの仲間は雌の産卵管が針状になっていないので、人を刺したりするようなことはない。

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