昆虫図鑑・ナナホシテントウ

ナナホシテントウ

昆虫図鑑・ナナホシテントウ
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名前 ナナホシテントウ
分類 甲虫目・テントウムシ科
学名 Coccinella septempunctata
分布域 国内では北海道から九州、沖縄まで、広く分布している
大きさ 全長5~9mm程度
出現期 成虫は主に3~10月頃に見られる
食べ物 幼虫・成虫共にアブラムシ類を食べる
越冬 冬は主に成虫で越冬するが、地域によってさまざま

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

ナナホシテントウはもっともよく知られているテントウムシで、日本各地に分布している。
陽当たりのよい様々な環境に生息していて、アブラムシ類のいる所なら、たいていの場所で見つけることができる。


ナナホシテントウの分布域

ナナホシテントウの分布域は広く、ユーラシアの温帯域から熱帯域にかけて分布しているほか、北アフリカやオーストラリアなどにも分布している。

国内でも、北海道から九州・沖縄まで広く分布していて、各地でふつうに見られる。


ナナホシテントウの大きさ・特徴

テントウムシの仲間は、ボールを半分に切ったような丸い形をしているが、国内で見られるナナホシテントウは全長5~9mm程で、ナミテントウと同じほどの大きさがある。

体は全体に黒い色をしているが、背になる前翅は全体に光沢のある赤やオレンジ、赤味や黄色みのあるオレンジ色などをしている。

名前のように、翅を閉じていると7個の黒い斑があるように見えるのが特徴で、他のテントウムシとまず見誤ることはない。
また、複眼の付近には白っぽい目立つ斑があり、前胸の左右にもより大きな白っぽい斑が見られる。

一見するとアイヌテントウやココノホシテントウに似ているが、アイヌテントウの黒班は11個、ココノホシテントウの黒斑は9個になっている。

また、ナナホシテントウの幼虫は扁平していて細長く、灰黒色のような色で、所々にオレンジ色の斑がある。


ナナホシテントウの生態・生活

ナナホシテントウは、主に草原や耕作地周辺などに生息していて、陽当たりのよい場所で多く見られる。

河川沿いの疎林や植物のある空き地、牧場など、様々な環境に生息していて、低地から山地まで生息している。
市街地の公園や庭先などでも見られ、都市部でもふつうに見られる。

幼虫・成虫共にアブラムシ類を食べるので、アブラムシが付いている植物を見ると、たいていの場合ナナホシテントウも見られる。
また、ナミテントウもアブラムシを食べるので、両種が一緒に見られることも多い。

成虫は3~10月頃に現れ、年に2~3回ほど発生すると言われているが、はっきりした発生回数は分からず、地域によっては11月でも見ることができる。

雌は葉裏や枝などに産卵するが、20個~40個程の卵塊をアブラムシのいる近くに産む付ける。
孵化した幼虫はアブラムシなどを食べて成長する。

幼虫は3回ほど脱皮した後(4齢)サナギになり、1週間程度で羽化し、成虫として現れる。
幼虫期間は3週間程で、成虫の期間は2ヵ月程度と言われている。

冬は主に成虫で越冬するが、ナナホシテントウは小さな群れをつくって冬を過ごす。
岩の隙間や剝がれかけた樹皮の下、積もった落葉の下や草の根元などのほか、家屋の隙間や屋根裏などで越冬することもある。

しかし、西日本の暖かい平野部などでは、卵や幼虫、さなぎなど、さまざまな姿で冬を越す地域もある。

また、ナナホシテントウを真夏に見ることが少ないが、気温の高い暑い時期や地域では、草やススキなどの根際、落ち葉の下などに集まり、夏眠でもするように夏をやり過ごす習性がある。

アブラムシも極端な暑さや寒さに弱く、7~8月頃には数が少なくなるが、ナナホシテントウの夏眠は、ちょうどこの時期に重なるようになっている。

ところで、ナナホシテントウは、危険を感じたり触れたりすると、足を縮めて死んだようなふりをして、足の付け根からにおいのある黄色い体液を出す。
これは幼虫も同じで、体液にはアルカロイドが含まれていて、野鳥などはこれを嫌うため、捕食されないと言われている。

体の派手な赤っぽい地に黒の斑もこれと同じで、鳥やトカゲなどに対しての警戒色になっていると考えられている。

この他、ナナホシテントウは主にアブラムシの仲間を食べるが、アザミウマやコナジラミ、キジラミなどのほか、ハダニなども食べる。

また、幼虫は餌が少ないと共食いすることもあり、ナミテントウの幼虫もナナホシテントウの幼虫や蛹を食べることがある。


ナナホシテントウについての参考・その他

ナナホシテントウは、農作物の害虫であるアブラムシ類を食べることから益虫とされていて、農業用などの研究にも用いられている。

北アメリカなどでは、アブラムシの数を減らすための生物学的防除剤として、一部の地域に導入されている。

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