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| 名前 | ノシメトンボ |
| 分類 | トンボ目・トンボ科 |
| 学名 | Sympetrum infuscatum |
| 分布域 | 国内では、北海道から沖縄地方まで広く分布している |
| 大きさ | 体長38~52mm度 |
| 出現期 | 成虫は主に6~11月頃に見られる |
| 食べ物 | 成虫は昆虫類、幼虫はミジンコ類やユスリカ類など |
| 越冬 | 冬は卵で越冬する |
| ●分布域 ●大きさ・特徴 ●生態・生活 ●参考・その他 |
| ノシメトンボは、アキアカネやナツアカネなどと共によく見られる赤トンボの仲間で、アカトンボの仲間でもっとも大きいとも言われている。 雌雄ともに、翅の先には暗褐色の斑があり、低地から丘陵地にかけての池沼や水田などで見られる。 ノシメトンボの分布域 ノシメトンボは、ロシア極東地方や中国東部、朝鮮半島などに分布していて、国内では北海道から本州、四国、九州地方などに広く分布している。 ノシメトンボの大きさ・特徴 ノシメトンボは体長38~52mm程で、赤トンボの中ではもっとも大きいひとつと言われている。 雌雄とも体の大きさはほとんど同じで、翅の先端にはノシメ斑と呼ばれる褐色から暗褐色の部分があるのが特徴になっている。 ただ、この斑の大きさなどには個体差があり、中にはほとんど消失しているようなものも見られる。 体色は、若いうちは雌雄とも同じで、黄褐色のような色をしているが、雄は成熟すると腹部背面の各節が暗赤色のような色になる。 一方、雌では褐色が強くなる程度で、赤くはならず、それほど変わらない。 また、ノシメトンボは、雌雄ともに顔の額上部に小さな眉班と呼ばれる斑があるものとないものが見られる。 ノシメトンボは、一見するとコノシメトンボやリスアカネとはよく似ていて、いずれも翅の先端には暗褐色の斑が見られる。 ノシメトンボとの違いは、成熟した雄では、ノシメトンボでは腹部はあまり赤くならないが、コノシメトンボの雄は顔や胸を含め、全体が赤くなるので見分けやすい。 雌や若いものなどは見分けづらいが、ノシメトンボの胸の側面に見られる黒い筋を見ると、中央(第1側縫線)とその後方にある2本の筋は繋がっていないが、コノシメトンボは中央と後方の黒い筋が繋がっていて、逆「U」字のように見える。 腹部もノシメトンボに比べるとやや太くて短くなっているなどの違いがある。 リスアカネの翅にも暗褐色の斑があり、よく似ているが、ノシメトンボに見られる胸部側面の黒い筋は、中央のものが上縁まで伸びているが、リスアカネではふつうは上縁まで届いていないことが挙げられ、体も小さくなっている。 また、ノシメトンボの雄は成熟する腹部が赤くなるが、リスアカネの様に一様には赤くならないで、腹部の各節が暗赤色と黒色になっているように見える。
この他、ノシメトンボは「熨斗目蜻蛉」と書かれるが、「熨斗目」は江戸期の男性の着物の模様のひとつで、着物や羽織などの袖と腰あたりに、横一文字の模様があるもので、翅にある斑をこれに見立てたものと言われている。 また、「ノシメ」の名前は、成熟した雄の腹部に見られる暗赤色と黒褐色の縞模様から付けられているとも言われている。 ノシメトンボの生態・生活 ノシメトンボは、低地から丘陵地や低山地に生息していて、水生植物の多い池沼や水田などで見られる。 湿地などにも生息していて、自然がよく残っているような環境で多く見られる。 また、ノシメトンボは比較的開けた明るい環境で見られるが、気温が高い時などは、涼しい林内でも見られる。 成虫は主に6~11月頃にかけて現れるが、羽化した後は、水辺から離れ、周辺の疎林やその周辺などに移動する。 成虫はハエやアブ、小型のトンボ類など食べて成長し、成熟した秋には、羽化した水域に戻ってきて繁殖行動をはじめる。 雄は水辺の草や水面に張り出した木の枝などにとまって縄張りをつくり、雌が訪れるのを待ち受ける。 ほかの雄が近づくと追い払おうとするが、ノシメトンボは長時間にわたって決まった場所に留まることは少ないとも言われていて、縄張り意識は強くないとも言われている。 ノシメトンボの産卵は雌雄が連結したままで行われることが多いが、雌が単独で産卵することもある。 雌の産卵は打空産卵で、水のない池沼周辺の草原や田の上などで、卵をばらまくように産卵する。 その間、雄は上空に留まって、雌の産卵を見守っていることがある。 冬は卵で越冬し、翌年になって水田に水が張られ、辺りも水に浸かるようになると孵化して幼虫(ヤゴ)となる。 幼虫は比較的浅い水域で見られるが多く、ミジンコ類やユスリカ類、オタマジャクシなどを食べて成長し、やがて成虫となって現れる。 ノシメトンボについての参考・その他 ノシメトンボは各地に生息していて、さまざまな水域で見られるが、地域によっては個体数が減少しているところもある。 アキアカネも全国的に個体数が減少していると言われているが、主な原因は、いずれも開発などによる産卵場所や生息地の減少で、水田における農薬の使用も大きな原因のひとつになっている。 ノシメトンボは低地の水田などでよく見られるが、地域によっては丘陵や山間の湿地や沼池などでしか見られなくなってしまっているところもあり、自治体によっては絶滅危惧種などに指定しているところある。 また、ノシメトンボはリスアカネなどに近縁と考えられていて、名前の似ているコノシメトンボとは、産卵の様子などが異なっていて、それほど近い種ではないと言われている。 |
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