昆虫図鑑・ヤマトシジミ

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ
ヤマトシジミミ 1 ヤマトシジミ 2
ヤマトシジミ 3 ヤマトシジミ 4

名前 ヤマトシジミ
分類 チョウ目・シジミチョウ科
学名 Zizeeria maha
分布域 国内では本州から南に分布している
大きさ (前翅長)12〜15mm程度
出現期 成虫は主に4〜11月頃に見られる
食べ物 成虫は花の蜜を、幼虫はカタバミの葉を食べる
越冬 多くは幼虫で越冬する

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●その他・参考

ヤマトシジミはもっともよく見られるシジミチョウのひとつで、本州より南に分布している。
草地や雑木林、耕作地や庭先など、様々なところで見られる。


ヤマトシジミの分布域
ヤマトシジミはイランからインドを経て東アジアや東南アジアなどにかけて広く分布していて、台湾やフィリピンにも分布している。

国内でも本州より南に分布していて、シジミチョウの中でも最もよく見られるひとつになっている。


ヤマトシジミの大きさ・特徴

ヤマトシジミは、前翅の付け根から先までの長さ(前翅長)が12〜15mm程で、雌雄ともに翅の裏は同じ色をしている。

翅の裏は明るい灰色のような色で、暗褐色の黒っぽい斑が散在している。
前翅、後翅ともにオレンジ色などの斑は見られず、中央辺りに「く」の字や山型のようにも見える黒い斑がある。
また、翅の縁に沿っても暗色の斑が並んでいる。

翅の表側は雌雄でやや異なっていて、雄ではやや光沢のある青い色をしているが、雌では黒ずんだ色をしていて、春や秋にはやや青っぽくなる。

一見すると
シルビアシジミによく似ているが、一般に、ヤマトシジミの後ろ翅の裏の「く」の字に見えるような斑の外側の斑は、円弧を描くように並んでいる。

これに対し、シルビアシジミの同じような位置にある斑は円弧になっておらず、中央辺りの斑も、ヤマトシジミで見られる「く」の字のようではなく、斑全体が太くなっている特徴などがある。

ヤマトシジミとシルビアシジミの比較


ヤマトシジミの生態・生活

ヤマトシジミは、国内では青森県南部辺りより南の本州から南西諸島まで分布している。

もっとも身近に見られるシジミチョウの仲間で、低地から丘陵地にかけて生息している。草地や河川沿いの雑木林、耕作地や庭先など、様々なところで見られ、
ツバメシジミベニシジミなどと一緒に見られることも多い。

幼虫はカタバミの葉を食べて成長するので、カタバミがあるところならふつうに見られ、都市部の公園や道路脇でも見ることができる。

成虫は、本州などでは4〜11月頃にかけて見られ、年に5〜6回ほど出現するが、沖縄地方では1年を通して見られる。

ヤマトシジミは小さいこともあり、飛翔力は弱く、長距離を移動することはほとんど見られない。
飛ぶ時も地面からそれほど離れていないところを飛ぶことが多く、草むらの間を縫うようにして飛んでいる。

成虫はシロツメクサなど、背の低い花の蜜を吸い、幼虫はカタバミの葉を食べる。
卵は直径0.7mmほどのものがカタバミの葉に産み付けられ、5〜6日ほどで孵化する。

孵化したばかりの幼虫は体長3mm程で、緑色で頭部は黒い色をしているが、赤っぽい縦筋があるものも見られる。

幼虫は2週間ほどでサナギになり、その後1週間ほどで成虫になる。
成虫の期間は2週間ほどで、秋に孵化した幼虫は、多くが幼虫のまま越冬し、春にサナギになる。

天敵はクモや
カマキリ、カエルなどで、幼虫は寄生バチや寄生バエに寄生されることがある。


ヤマトシジミについてのその他・参考

ヤマトシジミはふつうに見られるシジミチョウだが、幼虫の食草となるカタバミは石垣の割れ目などでも育つ強い植物であることから、ヤマトシジミも都市部でも見ることができると考えられている。

尚、ヤマトシジミは分布域が広く、次のような亜種が知られている。

Pseudozizeeria maha maha
パキスタンやインド北部と北東部、インドシナ半島などに分布する基亜種

P .m. argia
日本の本州や四国、九州

P. m. diluta
中国雲南省

P. m. okinawana
日本の南西諸島

P. m. ossa
インド南部

P. m. saishutonis
韓国

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