昆虫図鑑・ヨコヅナサシガメ

ヨコヅナサシガメ

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名前 ヨコヅナサシガメ
分類 カメムシ目・サシガメ科
学名 Agriosphodrus dohrni
分布域 インドからインドシナ半島、中国など (国内には移入定着)
大きさ 体長16~24mm 程度
出現期 成虫は主に4~10月頃まで見られる
食べ物 成虫・幼虫ともに昆虫類やクモ類など
越冬 冬は幼虫で越冬する

●分布域
●大きさ・特徴
●生態・生活
●参考・その他

ヨコヅナサシガメはカメムシの仲間で、国内では関東地方から南に分布している。
全体に光沢のある黒色をしているが、腹部の縁は大きく張り出していて、白と黒のはっきりとした縞模様になっている。


ヨコヅナサシガメの分布域

ヨコヅナサシガメはインドからインドシナ半島、中国などに分布しているカメムシの仲間で、国内では外来種として定着している。

関東地方から南の本州や四国、九州などに分布していて、低地から山地の森林や疎林などに生息している。


ヨコヅナサシガメの大きさ・特徴

ヨコヅナサシガメは体長16~24mmほどもあり、国内で見られるサシガメの中では、もっとも大きいとされている。

体色は光沢のある黒色で、長い毛に覆われ、成虫では、各脚の基部と腹端2節が鮮やかな赤色をしているのが特徴になっている。
また、腹部の縁は波打つように大きく張り出していて、白黒の縞模様になっているのも大きな特徴になっている。

名前の「ヨコヅナ」は、この白黒の模様が、相撲で用いられる「化粧まわし」に似ていることから付けられているが、うまく特徴をとらえている。

頭部は細長く、長い口吻をもっているが、口吻は餌を獲るとき以外は折り曲げられている。

一見すると
シマサシガメに似ている感じがするが、ヨコヅナサシガメの脚は黒く、シマサシガメの様な白黒の縞模様に放っていない。

また、ヨコヅナサシガメは幼虫、成虫ともに全体が黒いが、孵化直後や脱皮、羽化直後は鮮やかな朱色や赤色をしている。


ヨコヅナサシガメの生態・生活

ヨコヅナサシガメは低地から丘陵地、低山地などの森林や疎林などに生息しているが、人里近くなど、人の生活圏にも生息している。
樹木があれば、市街地や住宅地の公園でもしばしば見られる。

成虫は主に4~10月頃にかけて現れ、サクラやエノキ、ニレやケヤキなどの古木の幹に多いが、公園などにはサクラやニレなどが多く植えられていることもあり、立ててある樹名版で見られることもある。

ヨコヅナサシガメは成虫・幼虫共にさまざまな樹木の上で生活していて、幹や枝を歩き回って昆虫やその幼虫、クモ類などを捕らえ、長い口吻を突き刺して体液を吸い取る。
また、幼虫は大きな獲物を集団でとらえているのが、しばしば観察される。

低木では見られず、普段は木の高い場所で生活しているが、産卵期になると幹の下の方に下りてくる。

成虫は6~7月頃に樹洞など産卵し、卵は20~30日ほどで孵化する。
他のカメムシ類と同様、ヨコヅナサシガメは不完全変態種で、幼虫は成虫と同じ形態をしている。

幼虫は脱皮を繰り返し、12月までには羽化前の5齢幼虫に成長する。
冬は幼虫で過ごし、幹の窪みや剝がれかけた樹皮の間などで、数十かそれ以上が集まって越冬する。
翌年の春になると、終齢幼虫から脱皮して成虫として現れる。


ヨコヅナサシガメについての参考・その他

ヨコヅナサシガメは、キマダラカメムシなどと同じ外来のカメムシで、九州地方では1930年代には既に観察されている。

侵入経路などは分かっていないが、その後、徐々に分布域を広げ、1990年代には関東地方でも観察されるようになっている。
現在は特定外来生物などの指定はされていないが、在来の昆虫類への影響が心配されている。

また、不用意に触れたりすると刺されることがあり、痛みやかゆみが1週間ほど続くこともあるので注意する必要がある。

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